パニック障害体験記[PD・不安神経症] 患者との接し方 | OASIS[オアシス]

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パニック障害[PD・不安神経症] 患者との接し方

■はじめに

このページでは、患者さんとのコミュニケーションについて私なりの考えで説明しています。
こんな事を書くと本当に失礼とは思いますが、メンタルヘルス的病気に対して「気合の問題!・甘えているだけ!」と本当に思っていました。しかし、いざ自分がパニック障害[PD・不安神経症]になり、周囲の人が"昔の自分"と同じ様に考えるかなと思うと"悲しい気持ち"になり、自分の理解の無さを痛感させられました。パニック障害[PD・不安神経症]は決して"気合い"では治らないし"甘え"でもないのです。それを出来るだけ理解してあげて欲しいと思います。本人の自覚も当然ですが、周囲の理解があって初めて治療を成功させる事が出来ます。

■偏見を持たないで正しい知識で治療を‥

パニック障害[PD・不安神経症]は病気です。また"うつ"や"その他メンタルヘルス的疾患"も"心の病気"であるということを理解して下さい。患者本人や周囲の方の中には、メンタルヘルス科(旧称精神科)、心療内科に抵抗がある方もいらっしゃるようです。(現に私がそうでした。(^^;)治療が遅れると、その分完治も遅れます。また別の症状も併発するときがあります。偏見は捨てて正しい知識を持って診察を受けていただきたいと思います。

■叱咤激励はあまりしないで‥

パニック障害[PD・不安神経症]にかかる患者さんは「感受性が豊か・神経質・几帳面・真面目・責任感が強い」といった方が多いのです。叱咤激励する事により、患者さんg逆にプレッシャーになることがあります。(前述の性格的判断は、先生から聞いたのですが、私はそこそこ適当な性格でもあるのか、治りが早いと言われました。(^^;)
また、パニック障害[PD・不安神経症]は"うつ"に発展することがあり、叱咤激励は逆効果でもあるのです。

■強制はあまりしないで‥

パニック障害[PD・不安神経症]には"広場恐怖""予期不安"などが付きまといます。無理に"気分転換に外出させる"といったことは、逆効果でかえって悪化させることもあります。患者さんと良く話をして相談して行動をするようにして下さい。
私の経験ですが、処方箋をキッチリ飲み、規則正しい生活をしていれば、やがて意欲が湧いてきます。

■普段通りに接して下さい。

患者さんは"広場恐怖""予期不安"などで非常に敏感になっています。逆に周囲の方が神経質になって接すると、患者さんも気を遣いお互いが辛い思いをします。難しいことですが、患者さんが出来ないと「SOS」を出した時に手助けしてあげれば良いと思います。

■急に発作に襲われた患者さんを見た時‥

私の体験ですが、このような時は、手を少し握ってもらい「大丈夫だよ」と声をかけてもらうと少し楽になりました。身近な方は、決して動揺せず冷静に対応してあげてください。患者さんからみると一人より二人でいる方が安心感があります。

■パニック障害[PD・不安神経症]は必ず治る病気!

私はパニック障害[PD・不安神経症]にかかって働けなくなったとき「もう治らない。このままずっと変な気持ちで生活するのか」と思いました。しかし、現に完治している方がいらっしゃいます。また、私自身、現在パニック障害[PD・不安神経症]発症から1年で社会復帰する事が出来ました。絶対あきらめず「時間はかかるけども治るんだ」ということを覚えておきましょう。

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