パニック障害[PD] | 不安神経症体験記 お薬の話 | OASIS[オアシス] |

oasis[オアシス]パニック障害[PD・不安神経症]体験記

パニック障害[PD・不安神経症] お薬の話 はじめに

■パニック障害[PD・不安神経症] は、薬物による治療が第一になります。

パニック障害[PD]不安神経症のお薬の写真

薬物療法は、主に向精神薬を服用することになります。また服用によって胃が悪くなったり、食欲不振、睡眠不足気味の方には、睡眠薬・胃腸の薬等が処方されることになります。現在では副作用が少なく効果の良い薬がたくさん出来ていますので安心して服用することが出来るようになりました。処方箋はパニック障害[PD・不安神経症]の治療では必ず必要です。専門医とよく相談して服用を決めてください。

■パニック障害[PD・不安神経症]患者さんの周囲の方へ

これを読まれた方の中には、パニック障害[PD・不安神経症]になった本人以外の方(家族・親戚・友人等)もいらっしゃると思います。ぜひ覚えていただきたいのは、治すのは本人です。あくまでも補助として安心できる環境を作ってあげてください。というのも、パニック障害[PD・不安神経症]にかかった本人は本当に動揺しています。また服用する薬は向精神薬です。周りの方も動揺するかも知れません。しかし、医師と相談して服用するには問題ありません。 また、薬の依存性も通院を重ねて徐々に減薬することで薄れてきますので問題ありません。それよりもっと怖いのが服用しないことです。「服用をやめる=治療が遅れる=慢性化してしまう」という、負の連鎖です。こうなると、治療期間が長引き、本人も辛い・周りの人間も辛くなります。こうした環境を作り出さない為にも、パニック障害[PD・不安神経症]になった本人が通院するときに一緒に付き添い、専門医師からいろいろ聞いてください。納得がいかない事も、必ず専門医が解決してくれます。そしてパニック障害[PD・不安神経症]当人も安心できる、見守る周りの人も安心できる環境を作ることが出来るはずです。どうか、負の連鎖にならないよう、周囲の方も理解してあげてください。

■パニック障害[PD・不安神経症]の処方箋の飲み方について

処方箋の飲み方についてですが、処方された量は必ず飲みましょう。向精神薬は逆に不安なので少ししか飲まない等、自己判断で量を調節することは、治療の遅れ、逆に気持ちを不安定にさせる等何らかの影響が出てきます。 不調になるようであれば、医師と相談し薬を変える、量を増減するなどしましょう。
服用量についてですが、薬が増えたからといって、不安になることはありません。 「治療の為に飲む」ということを忘れないでください。事実私も服用量は増えました。しかし、時期が来れば徐々に減薬できていくものです。

■パニック障害[PD・不安神経症]の薬の作用について

服用した薬の作用についてです。例えば、眠気・ふらつき・等は向精神薬ですので必ず出ます。しかしあまりにひどい場合には、すぐに専門医師の判断を仰ぐようにしましょう。私の場合は、なかなか不安感が取れない為、どんどん増量していきました。しかし、現時点(発症より1年10ヶ月経過)ではソラナックス0.4mgを一日2錠になっていますよ。また、薬の効き目は人それぞれという事もあり、その方に合った薬、薬の量を調整していき経過を見ることも重要です。
また、医師から言われたのですが、神経系の薬物の場合、飲み合わせによって思わぬ副作用が出る場合があるそうです。必ず「お薬手帳」を常に持ち歩くようにしましょう。

パニック障害[PD・不安神経症] お薬の話 服用のおおまかな流れ

パニック障害の薬物療法については、段階があります。(症状によって若干違いはあります…)
■急性期
発症~3ヶ月の場合、症状消退まで耐られる限度まで投薬を増量する。
目的とする治療効果は、症状の著明改善。

■安定期・継続期
発症2ヶ月~6ヶ月(場合によってはそれ以上)効果を最大にし副作用が最小になるよう投与量を調整維持。
目的とする治療効果は、急性期の効果を増強、特に広場恐怖に対して。

■維持療法期
発症3ヶ月~12ヶ月(場合によってそれ以上)投薬量を調整しながら減量。
目的とする治療効果は、改善を維持、正常な生活状態の回復

■薬物中止期
8ヶ月~12ヶ月(場合によってはそれ以上)時間をかけてさらに投薬量を減量。
目的とする治療効果は、投薬なしで無症状を維持。

心療内科系・精神科系は、同じ薬を使うことがあります。現在は、薬によって発生する副作用もあまりなく良い薬もたくさん出ています。もし、薬が合わないと思われる場合、担当医師に”どのように合わないと感じるか”を相談してください。

パニック障害[PD・不安神経症] お薬の話 私の服用暦

私も当然パニック障害[PD・不安神経症]から回復する中で薬はちゃんと(飲み忘れもありましたが(^^;)服用しています。発症から現在に至る、私の服用した薬と症状、状態を表にしてみました。年月日は、服用する薬に若干変更があった時のものです。病院への通院は、約2週間に1回程度です。

私の経過と投薬量
年月日 服用薬 服用量 症状・状態 備考
平成16年12月 デプロメール(25mg) 朝・夕食後1錠 一番最悪の時 パニック障害初診
ソラナックス(0.4mg) 朝・寝る前1錠
マイスリー(5mg) 不眠時頓服
平成17年1月5日 デプロメール(25mg) 朝・夕食後1錠 少し落着きを
取り戻した
自宅で静養
ソラナックス(0.4mg) 朝・寝る前1錠
平成17年1月19日 ミラドール(50mg) 朝・夕食後1錠 やや不安感が増した時期 自宅で静養
ソラナックス(0.4mg) 毎食後・寝る前1錠
平成17年2月9日 アナフラニール(10mg) 毎食後1錠 安定期 先生と相談して
働いてみることに
する。
ソラナックス(0.4mg) 毎食後・寝る前1錠
平成17年3月23日 アナフラニール(10mg) 朝・晩1錠 やや不安感が増した時期
睡眠が若干少なくなる。
一日だけアルバイト
をしてみた。が体力
的に辛かったので初
日でサヨナラ
ソラナックス(0.4mg) 毎食後・寝る前1錠
パキシル(10mg) 寝る前1錠
平成17年4月20日 アナフラニール(10mg) 毎食後・寝る前1錠 かなり不安感が増した時期
職業訓練学校も
決まり体力作りにと
調子にのって運動
し過ぎる。
ソラナックス(0.4mg) 毎食後1錠
パキシル(10mg) 朝・晩1錠
平成17年6月20日 アナフラニール(10mg) 毎食後・寝る前1錠 5月中旬より急速に安定
してくる。
職業訓練学校で
仲間ができ、楽しく
授業をすることが
できる。
ソラナックス(0.4mg) 朝・晩1錠
パキシル(10mg) 朝・晩1錠
平成17年8月19日 アナフラニール(10mg) 朝・夕食後1錠 順調に回復してるのが
手に取るようにわかる。
職業訓練学校で
仲間ができ、楽しく
授業をすることが
できる。
ソラナックス(0.4mg) 毎食後1錠
パキシル(10mg) 寝る前1錠
平成17年10月20日 アナフラニール(10mg) 朝・夕食後1錠 軽い不安感があるものの
順調に回復している。
職業訓練学校も
終了し就職活動を
する。30越えると
IT系は難しい?
ソラナックス(0.4mg) 毎食後1錠
パキシル(10mg) 寝る前1錠
平成18年1月10日 アナフラニール(10mg) 朝食後1錠 少しずつ減薬する。
アルバイトながら
WEBショップの
一員として働く。
ソラナックス(0.4mg) 朝・夕食後1錠
パキシル(10mg) 寝る前1錠
平成18年4月14日 ソラナックス(0.4mg) 朝・夕食後1錠 安定している。
アナフラニールを
やめてみる。
アルバイトながら
WEBショップの
一員として働く。
パキシル(10mg) 寝る前1錠
平成18年5月23日 ソラナックス(0.4mg) 朝・夕食後1錠 パキシルを中止 仕事も順調

現在は(平成18年8月15日)ソラナックスを朝1錠服用している。たまに軽い不安感の時には、頓服としてソラナックスを服用している。

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