パニック障害[PD] | 不安神経症体験記 パニック障害[PD・不安神経症]体験記1 | OASIS[オアシス]

パニック障害体験記[PD・不安神経症] 患者との接し方 | OASIS[オアシス]

パニック障害[PD・不安神経症]体験記 発症から治療開始まで

■パニック障害[PD・不安神経症]発症!

私は、2004年9月中旬頃にパニック障害[PD・不安神経症]を発症しました。
その時私は、路線運送会社のサービスドライバーをしていました。営業所では、一二番を争う忙しい配達コースを任され、その責任もあり朝5時30分過ぎに自宅から出勤して、晩は早くても8時過ぎに営業所を出るという過密スケジュールで働いていました。
順調な日々の中で、そのX-DAYは徐々に迫って来ていました。
それは9月中旬いつも通り積込みを終えて9時過ぎに営業所を出発、数件の配達を終わらせトラックを運転中踏み切り待ちをしている時でした。
最初は、激しい目まい・左に引っ張られる感じで、動悸、発汗に続いて強烈な不安感が襲ってきてきました。 このままどうかしてしまうのではないかと思い、じっと顔を伏せて踏切が開くのを待ちました。 踏み切りが開いてから少し走った所で邪魔にならない様にトラックを路肩に止めて、一度降りて深呼吸をしました。 それまでにも、目まいは経験していたのですが、これまでに無かった不安感が、襲いかかって来たので、気が動転してしまっていました。 不安感に駆られながら配達を終らせ会社に帰りましたが、依然として不安感が強烈に残り、翌日無理を言って会社を休み病院へ行きました。
病院では、耳鼻科(耳鼻科の検査、(平衡感覚、聴力、心拍数、CT等)血液検査等)・内科を受診しましたが、全く異常なしでした。 それでも、しばらくは動悸が止まらず、心療内科の門を叩きました。
心療内科は、実家近くにある小さな診療所で、完全予約制だったところ無理をして診察してもらいました。待ち時間は1時間程で診断はたったの5分程で終わり、診断結果は、軽度の「うつ」との事でした。なんとなく釈然としない思いがありましたが、処方された薬を服用して様子を見る事にしました。しかし、一向に良くなる実感がなく徐々に「また、いつあの目まいがくるか」と考えると一段と恐怖感が増してくる様になりました。(予期不安といわれるパニック障害[PD・不安神経症]特有の症状)
その間も何とか仕事をこなしていましたが、日に日に症状が酷くなり、運転にも支障が出るようになり、ついに半月の休暇を取りました。休暇中も、薬を服用していましたが、さらに悪化していきました。この頃、妻と喧嘩が絶えなくなり、大変な時期でもありました。妻は、パニック障害[PD・不安神経症]という病気にあまり知識がなくどうして良いのか解らなかったそうです。
半月後に職場復帰しましたが、どうしても恐怖感が忘れられず、また酷くなり、なんとか仕事をしていましたがついに半月後に会社に行けなくなりました。この頃、妻と相談して通院している病院を止めて処方された薬の服用を止めて、一時様子を見る事にしました。この事が、今となっては良かったのかも知れません。
結局、発症から2ヵ月後、運転も出来なくなって、会社を辞める事になりました。

■パニック障害[PD・不安神経症] 一番辛い時‥

2004年11月中旬から12月下旬まで一番酷い時でした。
今まで元気に仕事が出来たのに、何でこんな事になるのだろう。正直この時期が一番気持ち的にも、症状も一番酷く、最悪な事も毎日の様に考え2・3回ほど本気で、実行しようとロープを持って家の近くの山に行った事もありました。しかし、妻の事、両親の事、このまま終るのかと思うと、「もう一度だけあがいてみよう」と思い、回復を信じて頑張ってみることにしました。(今は、そんな事考えもしませんが‥。)
症状として、この時期は本当に酷い状態で、外出するのも困難な状態でした。症状で言う"広場恐怖"と呼ばれるもので1週間位は家から一歩も出ない時期がありました。また、家の中ではテレビを見て過ごすという日が数日続き常に動悸が激しい状態でした。 この時ネットで自分の症状について調べ始めてパニック障害[PD・不安神経症]という言葉にたどりつきました。

■パニック障害[PD・不安神経症] 通院治療開始!

2004年12月下旬パニック障害[PD・不安神経症]に詳しい病院を探してやっと診察を受けに行きました。この頃最悪の状態で、病院に行くまではドキドキで動悸も酷く自分一人でよく病院へたどり着けたと思います。妻は仕事の為、これ以上迷惑を掛けられないのでついて来て欲しいとは言えませんでした。
病院での診察で、発症から今までの事をメモして、先生とじっくり話しをしてパニック障害[PD・不安神経症]であるという事が解り、投薬治療を開始する事が出来ました。投薬治療に至るまでは、本当に長かったですが、原因がわかると治療にも目標を持てるようになり徐々に元気を取り戻せるようになりました。

パニック障害[PD・不安神経症]体験記 治療開始から社会復帰まで

■パニック障害[PD・不安神経症 ] 治療中!

治療開始で波はあるものの、大きく見ると徐々に元気を取り戻してきた。新年を迎えてから投薬を徐々に増量して、自分に合う投薬方法を先生と一緒に相談しながら調整していく。最初と比べると薬の量は結構増えてきた。朝・昼・晩・寝る前に必ず2帖以上は服用する。
生活は、本当に変わってきた。投薬のおかげで動悸は少なくなり、不安感から開放される時間が徐々に長くなってくる。この頃から家事をするようになってくる。今までは、朝から晩まで働いて、洗濯・食事等ほぼ全て妻に任せていたので、正直初めての体験に等しい。しかし、やってみるとなかなか楽しい。料理も昔アルバイトの頃に包丁を握って以来だ。徐々に料理、洗濯、掃除もうまくこなせる様になり、妻にも褒められるようになる。褒められると嬉しくなり家事を進んでするようになる。(後にこれが旦那教育だった事がわかる(^^;)
この頃先生と相談して、アルバイトからでも働いてみてはと言われる。先生曰く、働いている方が治りが早いとの事。私もそう思うのですが、なかなか考えてしまうと、また目まいをしてしまうのではないかという予期不安が出て、一歩踏み出せずにいた。思い切って先生の言われるとおり、アルバイトを始めてみる。が、仕事の内容もゆっくりしたものではなく、結構ハードだったので、一日でやめる。ちょっと自信をなくしたが、持ち前の忘れっぽさ(^^;で違う事をしてみようと色々模索してみる。

■パニック障害[PD・不安神経症] 新しい目標!

幸い家にPCがあり、毎日PCでネットを閲覧してみて、あるお小遣いサイト(懸賞等を紹介して収入を得る事を目的としているサイト)と出会い、興味で初めてみる。このサイトに合わなければ今こうしてWEBの仕事に就く事もなかったかも。ホームページの作り方や、パソコンの便利な使い方等を独学で勉強し始める。
懲りずに、また就職活動を開始する。と言っても完全に恐怖感・不安感が取れたわけでは全然無い。当然薬を投薬通院をしながらです。そんな中ある職業訓練に目が留まる。WEBビジネス綜合科。迷わずその場で申し込む。5月からぜん5ヶ月。3ヶ月間座学で学び、残り2ヶ月でインターン(実際のWEB製作会社に研修)。毎回定員になる人気の講座(12人の枠に60人以上受ける)なので、受かるかどうか心配だったが、かなりの人数の中合格する。

■パニック障害[PD・不安神経症] 体力づくり失敗!

ちなみに、合格が決まり体力づくりにと思い近くの大きな公園でウォーキングをはじめてみる。しかし、やはり急に行ったせいか、不安感が増して1週間で止める。その後4日間ほど家の中にこもって、恐怖感と戦う。こんなんで学校に行けるのか本当に心配だったが、5月に入り実際に始まると、勉強のほうに気が集中するので、あまり不安感・恐怖感を感じなくなる。病院の先生にも言われたのだが、興味の無い辛い事は、出来るだけ無理してしない方が良いとの事。確かにウォーキングは、私の性分ではない。PCに向かってひたすら勉強する方が向いている。
しかし、恐怖感・不安感と戦いながら、何とか社会に戻れた事を本当に嬉しく思う。前年末に、思いつめていた事を思うと本当に良かった。徐々にではあるが、付き合い方も慣れてきた気がする。とにかく無理はしないようにそこそこにする。

パニック障害[PD・不安神経症]体験記 勉強とパニック障害

■パニック障害[PD・不安神経症] 勉強は最高のリハビリ!

実際に授業が始まると、本当に面白くて嬉しくて、楽しんで毎日が早い!家に帰って妻に色々話をするが、妻も日に日に元気になっていく私の姿に感心していると言っていた。目的・目標があれば本当に楽しい。クラス全員友人のようで楽しく授業を進める。先生も楽しい方ばかりで、心のリハビリには最高の環境になる。入学後1ヶ月程して、クラスの仲間とビアガーデンにも行く。今までの事、楽しい友人と授業で、つい嬉しくて飲みすぎる。その翌日は当然一日中家でひっくりかえる。妻に「もっとパニック障害で居てたらいいのに」って言われる(^^;
勉強は、HP作成に関する事を3ヶ月であっという間に勉強するので大変でした。今現在(2006年8月)一年たつのだが、今もWEBは進化しているので、勉強する事は山程ある。

■パニック障害[PD・不安神経症] 不安感・恐怖感の波が見えてくる。

この頃から、襲ってくる不安感・恐怖感の波が見えてくる。大体不安感が襲って来ても、2週間我慢すれば波は無くなる。次の波はいつ来るかわからないが、大体薬を飲み忘れたり、寝不足になる等原因がある。しかし、薬のおかげもあり、2週間のトンネル(私は不安感・恐怖感の強い時こう言う。)の少しづつ短くなる。それともう一つ、不安感・恐怖感の強い時、ドキドキする時でも、決して立ち止まってはいけない。これは本当につらい事だが、一人で家にこもってしまうと、そこから立ち上がるのに正直しんどい。これは、自分で身をもって体験したので自信を持って言える。こういう際は、出かける時に常に携帯する必須アイテムがあるのでそれを利用する。(別ページを製作します。)

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