パニック障害[ＰＤ]不安神経症と仕事

「パニック障害[ＰＤ] | 私の不安神経症体験記」を開設した当時、僕は完全に無職の状態でした。もともとドライバーとして働いていたのですが、パニック障害[ＰＤ] | 不安神経症発症後、今まで月25日程度出勤していたのですが、その半分以下の出勤日数しか出れなくなり、パニック障害発症の2ヶ月後には、ほとんど運転も出来ず、退職せざるをえなくなりました。給与は日給月給。出勤した日数しか出ず、社長、事務所の方々の温情で若干給与をつけていただいていた状態でした。当然、そのような温情にいつまでも甘える事も出来ないので退職する事を決意したのですが、退職当初は本当に辛かったです。

パニック障害[ＰＤ]不安神経症発症！退職から再就職

2004年09月中旬パニック障害発症

ドライバーとして仕事中、踏み切り待ちで停車していた時、突然のめまいと言い様の無い恐怖感に襲われる。それがパニック障害[PD・不安神経症]のはじまりとも解らず、その日何とか仕事を終らすも翌日体調不良と言い休ませてもらう。

2004年10月パニック障害と解らず働く

毎日が憂鬱。初旬に「軽度のうつ病」と診断され、パニック障害[PD･不安神経症]と解らないまま向精神薬を飲みだす。安易に風邪薬を飲む感覚で始めた投薬治療が災いをもたらし、病院の先生から絶対安静まで言われながら、仕事がなくなり無職の恐怖から逃れる為、無理を押して働く。しかし、勤務日数は月の半分程度に。広場恐怖も出だす。外出も困難に。

2004年11月中旬ついに動けなくなり退職。まだパニック障害と解らず働く

のらりくらり休みながら働いていたのだが、とうとう気持ちが折れ、会社に行けなくなる。会社からは社長以下事務職の方、同じドライバーからも心配をしてもらい温情を頂いたのだが、いつまでも甘える事もできないので、中旬に退職を決意。そして仕事を退職。無職になる。念の為、職安へ離職の届けを出しに行く。気持ちは言いようの無い無力感と孤独にさいなまれる。下旬、広場恐怖が本格化。もう一人では一歩も外に出れなくなる。

2004年12月仕事も出来ず無職、完全ひきこもり状態

初旬、会社を退職し無職になり治療に専念。向精神薬を飲むも改善しない為、いったん精神薬を止める。パニック障害[PD･不安神経症]やうつ病の知識もなく無知な判断をしている。中旬から下旬にかけて何故か家にあったノートＰＣを開きパソコンを始める。最初は公に出来ないサイトを見たりして気を紛らわすも全く落ち着かない。
しかし、自分自身今病気なのか？大丈夫なのか？いや大丈夫じゃない状態が解らないので調べ始める。
下旬、自分の症状と照らし合わせ、なんとなく答えらしきものを見つける。それがパニック障害[PD･不安神経症]である。病院を検索しやっと現在もお世話になっている先生に出会う。

2005年01月仕事はドクターストップの状態が続く

本格的治療を開始。体に合う薬を探し先生と相談しながら少しずつ薬を調整。仕事にはまだ早い段階との事。仕事は出来ず無職の状態が続く。しかし気持ちの面では、遠くに少し暗いが光が見えたような気がした。
また、家ではＰＣで出来なかったパソコンの練習を始める。そして、あるサイト様に出会いインターネットでの仕事に魅力を感じる。まずは、インターネット上にＷＥＢサイトを造りたい一心で勉強をする。ひょっとして回復した時に、何か仕事に、就職活動に役に立つかも知れないという思いで。

2005年02月依然ドクターストップ状態続き仕事はできない

広場恐怖はまだあるが、体調面は少しだがましになる。仕事は依然としてドクターストップ状態で無職の状態。下旬ごろから若干回復の兆しへ。仕事をする為の勉強としてＰＣで勉強し独学でソフトを覚え、ＷＥＢサイト『パニック障害[PD･不安神経症]体験記』を開設。

2005年03月先生と相談しアルバイトから仕事探し

体調面は回復傾向。仕事は先生と相談、軽度の仕事をすることでリハビリにもなるとの事。仕事探しを始める。
その頃職安で職業訓練学校の情報を得る。興味を持ち始めたＷＥＢの仕事に関する訓練学校。迷わず申し込む。5月開講。この頃やっと失業保険が下りだす。

2005年04月軽いアルバイトを始めるも体調安定せず

軽度のアルバイトをするが体調が安定しない。先生に相談しながら働き方を考え、単発のアルバイトで少しずつ体を慣らしていく。しかし、それだけにしておけばよかったのに、無理をしてウォーキングなど運動を始めたので体調悪化。先生に怒られる。下旬、職業訓練学校の試験があり運よく合格。順調に仕事に就ける事を祈りながら職業訓練学校の始まりを待つ。

2005年05月職業訓練学校受講開始

将来の仕事を見据えて勉強する楽しさ、受講生同士のつながり、楽しい。予期不安、広場恐怖もあるが、それ以上に仕事が出来る喜びがあった。

2005年06月から09月職業訓練学校修了まで

心身とも体調面もだいぶ良くなり職業訓練も最終段階へ。職安で仕事探しを本格的に開始。ＷＥＢの仕事は20代の募集が多く30代の僕にはきついもの。しかしめげずに仕事を探す。そして楽しい職業訓練学校も修了。

2005年10月仕事を探して就職活動

結局、訓練学校期間中に仕事が見つからず就職活動。この月24から25件程度面接へ行くもほとんど受からず。仕事に就けない。失業手当も終了する。

2005年11月運良く採用され就職

正社員でのＷＥＢの仕事から視野を広げアルバイトからでも良いので就職活動をする。そして寝具のインターネットショップでの仕事をさせて頂くことになる。やっと仕事に就けた。

退職から再就職までの間の思った事

最初はパニック障害[PD･不安神経症]になり、無職になり本当に運命を恨みました。しかし、恨むことで解決する事は何も無く、とにかく前向きに歩くしかなかった。何か努力しなければ、だれも努力してくれない。やるしかなかった。結果、アルバイトですが拾って頂き就職することが出来た。
今はただ、パニック障害[PD･不安神経症]になり、職を失い、無職から再就職までの過程で、長く続けられないどこか無理をしていた仕事から体に合った仕事を見つけられた事が非常に幸運だったと思えます。
今、この瞬間にも大変な思いをされている方もたくさんいらっしゃると思います。しかし、今すぐ頑張れとは言いません。僕も経験したのですが、体調に合わせて、ゆっくりでも良いので、良くなって下さい。そして、良い仕事にめぐり合える事を心から願います。

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